社員鼎談

Cross Talk 01クロストーク01

現場を知る
“ベテラン目線”のいま

製造部 I次長
製造部 生産管理課 H係長
製造部 製造1課 3係 Y係長

大阪螺子製作所の管理監督職3人が、入社当時から現在に至るまでの技術の進歩、会社の変革を語り合う。新入社員時代の思い出から、若手社員やこれから入社する新人への期待とは。

大阪螺子製作所 クロストーク01

写真 左:Y係長、中央:I次長、右:H係長

01Talk新入社員時代を振り返れば…

I次長私が入社した30年以上前から今日までを振り返るだけでも、大阪螺子の環境はどんどん移り変わっています。新入社員時代は、検査機械の検出能力の性能もまったく違い、毎日、良品と不良品の選別をすることが仕事でした。
今では当たり前なことも当時は当たり前ではありませんでしたから。仕事中の時間の流れも随分ゆっくりしていたかもしれませんね。

H係長昔は、失敗から覚える、やって覚える。それが基本でした。
しかし、機械の性能がどんどん良くなり、品質管理レベルも上がり、昔に比べるとユーザークレーム件数が大幅に減少している中で、少しの品質不具合がクローズアップされることはありますよね。今の若手社員たちは失敗をしにくい環境にあるかもしれないと思うこともあります。

Y係長機械や設備がどんどん変わり、デジタル化も急速に進んできたのは、ここ数十年の話ですよね。

I次長わざと失敗させて、間違いや改善点を考えさせられる。自分たちの若い頃は、そんなことが日常茶飯事でした。
機械が便利になったことで、しっかりとした設定をしてしまえば、再現性はすごく高い。だから、どんどん製品は製造される。しかし、その機械がどのような仕組みや原理で動いているのかを知ろうと思えば、よくよく興味を持って見ないといけませんね。

H係長教育の仕方も変わりましたが、やっぱり仕事に興味を持って、自分で考えられる社員は早く成長します。機械の扱いが簡単になったり、自動化が進んだ分、意識的に覚えようとしなければいけないこともありますから。
その伸びた代表が、ここにいるY係長ですよ。

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Y係長私なんかは経験も浅く、やらしてもらってる仕事もまだまだ下っ端ですよ。
ただ、入社当初から意識していたことは、「人に聞かれる人間になろう」ということ。頼りにしてもらえる存在になりたい一心で働いてきました。

I次長Y係長のような意識も大事ですし、せっかく機械に携わる仕事に就くのなら、扱う機械そのものに興味を持つことが大切でしょう。常に自分の考えや意欲を持って取り組むことができれば、きっと楽しく仕事ができるはずです。

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02Talkステップアップを実感した瞬間…

I次長自分自身の作業が「できるようになった」という段階から、後輩や同僚に「聞かれるようになった」時、もうベテランになったんだなと実感しました。
教える側の立場になり、質問に答えられるようになると、知識が蓄積できている証拠だと思えるようになりました。

H係長I次長から教えてもらう立場にあったのが、まさに私です。入社当初から身近な先輩だったI次長が最初の役職(係長)に就いた時、「これからはもっとしっかりしなければいけない」と自覚が芽生えました。
Y係長は、その自覚が誰よりも早く芽生えたんじゃないですか?

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Y係長とにかく「頼りにされたい」という思いが原動力でした。その自覚は早い段階からあったかもしれません。

H係長誰もが何も知らないところからのスタート。だからこそ、自分の仕事や会社に興味を持てるかが大切だと思います。担当外だから自分は関係ないと思うのか、困りごとに興味を持って自主的に見にいくのか。その行動力の違いが、知識量の違いにも直結しますからね。

03Talk新戦力に望む姿勢とは…

I次長一番は、自分から学ぼうとする姿勢です。自分が任された部署だけでなく、少しでも自分が興味を持てる仕事に、意欲的に勉強や研究ができる社員を求めています。その姿勢さえあれば、活躍の場も広がるのではないでしょうか。

H係長ボルトを作りたいと思って入社してくる人は、少ないかもしれません。それでも、与えられた仕事や役割を突き詰めることが最初は大切です。その姿勢が、応用力や成長力にそのままつながります。

I次長最初に与えられた部署が一生続く訳でもありませんし、それぞれの適性や資質が分かれば、個の力が発揮できる場を任されることもあります。毎日同じ時間を過ごすのではなく、日々どこかに変化を感じられるような働き方ができれば、仕事自体を楽しむことができるでしょう。

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Y係長入社当初に配属された係には、なかなか後輩が入ってこなかったこともあり、同じ作業を黙々とやる日々が続きました。正直、我慢することもいっぱいありました。
それでも、文句を口に出すことはせず、「この仕事をしっかり続けていれば、いつか絶対に報われる」と信じてやってきました。
その後の部署異動で、同じ会社ではありますが、見える世界は広がりました。「こんな仕事もあんねや」が、学ぼうと思う気持ちや吸収しようという姿勢にもつながったと思っています。
へこたれずに続ける。この姿勢の大切さは、ずっと変わらないと思います。

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